英語学習を始めると、数多くの勉強法や教材に出会います。
しかし、初心者が手を出すと逆効果になりかねない勉強法も存在します。
この記事では、初心者が避けるべき勉強法を5つ挙げ、その理由と代替のアプローチを詳しく解説します。
文法書を最初から最後まで読む
なぜ避けるべきか?
英語の文法書は、外すことのできない定番のものだと思います。
しかし英語の文法は複雑で、初心者にとって最初から深く理解するのは非常に困難です。
時には、現代では使われていない表現なども含まれており効率が悪いことも...
文法書を一冊まるごと学ぼうとすることで、必要以上に時間がかかり、学習意欲が低下する可能性があります。
また、文法を先に完璧にしようとするあまり、実際の英語を話す機会を失うというリスクもあります。
代替アプローチ
とはいえ、英語学習初心者が文法書の内容を取捨選択して勉強をすることは難しいと思います。
そこでまずは大前提として以下の項目から勉強しましょう。
- 時制(現在形・過去形・未来形など)
- 疑問文・否定文の作り方
- 名詞・代名詞・形容詞の使い方
- 主語+動詞の基本的な文型
これらの基本を理解すると、英語の文を作る基礎が固まります。
上達するにつれて、より高度な文法に進んでいけば大丈夫です。
この4つの基本を理解したうえで現在完了形や仮定法など、初心者がつまづきやすい項目に進んでいきましょう。
一度に多くの単語を暗記しようとする
なぜ避けるべきか
文法に続き、日本人の英語学習者に大人気の英単語です。
もちろん英語を勉強するうえで単語はとても大事ですし、ボキャブラリーの多さは会話に大いに役立つでしょう。
しかし、一気に大量の単語を覚えようとすると、ほとんどの場合すぐに忘れてしまいます。
英単語は文脈の中で覚えることで定着しやすくなりますが、リストをただ暗記するだけでは、実際の会話や読解に結びつきません。
代替アプローチ
まずは基礎的な英単語から勉強するようにし、学習ステージに合わせて単語数を増やしていきましょう。
日常英会話に必要な単語数は3,000~4,000単語と言われています。
こう聞くと膨大な量に感じるかもしてませんが、この中にはI,you,likeなど、皆さんが学生時代に間違いなく覚えている簡単なものも含まれています。
そのため、まずは難しい単語に手を出すのではなく、英会話に必要な基礎単語から勉強するようにしましょう。
僕のおすすめの単語帳は「DUO 3.0」です。
短いセクションで分けられている点と、例文があり、そこにある単語の解説という形式をとっているため内容が頭に入ってきやすいです。
詳しい解説は別記事で紹介したいと思います。
字幕付きの映画やドラマで英語を学ぶ
なぜ避けるべきか?
映画やドラマを英語で見る、英語学習者の夢の一つですよね。
しかしこれは初心者にはハードルが高く、勉強法としてはあまりおすすめできません。
また、字幕に頼りすぎるとリスニング力が向上しません。
特に、英語字幕を読みながら英語の音声を聞くことは、初心者にとって難易度が高く、逆にストレスになりかねません。
さらに、映画やドラマの会話スピードはかなり速いです。
まずは英語学習用に作成されたリスニング教材を使用して、耳を英語に慣らすことをおすすめします。
代替アプローチ
ここ最近の英語の参考書であれば、基本的にリスニング用のCDや音声ダウンロードがセットになっています。
特に、英単語帳には必ずと言っていいほどついているかと思います。
まずはこうした学習に特化したものを使用して英語に耳を慣らしてください。
もしくは、YouTube動画やTEDトークなど、理解できる範囲内の短い英語コンテンツから始めましょう。
発音を完璧にしようとする
なぜ避けるべきか?
発音にこだわりすぎると、会話を楽しむことができず、英語を話す機会そのものが減ってしまいます。ネイティブレベルの発音を目指すことは理想ですが、初心者の段階でそれに集中しすぎると、他のスキル(リスニングや文法など)が疎かになる危険があります。
代替アプローチ
発音の改善は徐々に行うべきです。
最初はリズムやイントネーションに慣れることを重視し、聞き取りやすい発音を心がけましょう。
正確な発音は、経験とともに自然に向上していきます。
また、英語ネイティブではない外国人(フランス人、イタリア人など)の英語を聞いてみると、発音に癖があることがわかると思います。
日本人らしい発音も個性と考えて英語を楽しむことも一つの手です。
1つの教材に依存しすぎる
どんなに優れた教材でも、それ一つだけで英語の全てを学ぶことはできません。
一つの教材に固執することで、学習の幅が狭まり、他の重要なスキル(リスニング、スピーキングなど)を磨く機会が減少します。
特に、学習を始める際はまずは単語帳・文法書から・・・と考えがちです。
代替アプローチ
複数の教材や方法を組み合わせましょう。
英語はリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4技能で成り立っています。
僕はリスニングとリーディングはリーディング用の教材で最初は十分だと考えています。
CDや音声のダウンロードがあればそれがリスニング教材になります。
スピーキングに関しては、文法の基礎が完成した後にオンライン英会話を始めることをおすすめします。
ある程度の知識がないと会話が成り立たないため、とりあえずオンライン英会話というのは僕は反対しています。
ライティングは、専用の教材もしくはオリジナルの英語日記などで練習するとよいでしょう。
まとめ
初心者が英語を効果的に学ぶためには、焦らず、バランスの取れた学習法を選ぶことが重要です。
文法の理解や単語の暗記、発音の練習など、すべてを完璧にしようとすると挫折しやすくなります。
逆に、適切なアプローチを取り入れることで、英語学習は楽しく、かつ効果的に進められるでしょう。
英語を学ぶ際に避けるべき勉強法を知ることで、効率よくスキルを伸ばし、自信を持ってコミュニケーションできるようになることを目指しましょう!
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